昨年夏、海外渡航歴のないデング熱感染者が最初に発見され、東京を中心に感染が拡大したことがニュースになったが、今年も感染者が増えると予想されるという。
デング熱は、ヒトスジシマカに刺されることで感染し、2014年、国内での感染者は、160人にのぼった。冬場はさすがに蚊の活動が下がるが、越冬した蚊がこれから増えると思われる。
国立感染症研究所の調査によると、新宿区の敷地内で、前の年の2倍にあたる、1,706匹のヒトスジシマカが採取された。2015年もデング熱の感染が広がるおそれがある。
デング熱に感染したときの症状や、蚊を増やさない方法については以前のBlog参照ください(ココ)。
このニュース(もう少し前だが)が出てから、殺虫剤のメーカー、フマキラーなどの株が上昇している。好材料ということか。
ところで、最近デング熱を撲滅するために、新たな方法が開発されてきている。ブラジル、リオデジャネイロにある研究所で、デング熱ウイルスの働きを抑えるバクテリアの一種「ボルバキア」に感染した蚊を野外に放出した。
この蚊にデング熱の感染者が刺されると、体内のデング熱ウイルスの増殖を抑えることができるという。
また、野生の蚊と交配したとき、ボルバキアの物質が遺伝するため、将来的にはデング熱を持つ蚊を根絶させることができると期待されている。日本全体にデング熱の蚊が広がる前に実用化するとよいのだが。。