精進料理は、TVを含めいろいろ見聞きしてきたが、今までいただく機会が一度もなかった。今回、島根県安来市にある清水寺境内にある松琴館に泊まって、精進料理をいただいた。
清水寺(きよみずでら)は、京都の清水寺と同じ名前だが、歴史はこちらの方が古く奈良時代以前という古刹。本尊は十一面観世音菩薩。
一応、精進料理について説明すると、仏教のお坊さんは殺生が戒められているので、食事に動物性タンパク質を使わないで、すべて植物を使って料理が作られる。これが、精進料理。
いただいたのは、会席料理になっていた。前菜、吸い物、刺身、焼き物、煮物、和え物、ご飯、味噌汁、漬物、果物が会席の順番。
このうち、刺身は、イカのさしみ(モドキ)だった(↓)。見ためは完全にイカの刺身だが、材料はわらび粉。はしで持ち上げた感じはさしみそのもの。わさび醤油でいただいたが食感もほぼイカのさしみ。もし知らずに食べたら、ちょっと鮮度が落ちたイカ?と思うほど。
焼き物は、うなぎの蒲焼き(モドキ)(↓)。これは湯葉と豆腐と、黒い皮は海苔でできていた。歯ごたえなどの食感は、ほぼ本物で、タレもそれなりに似せた味になっている。
他のたくさんの鉢も山菜、旬の野菜、豆腐などでできている。また、久々に美味しいゴマ豆腐にも出会った。