2016年2月16日火曜日

七味唐辛子の中味:大麻やケシはアブない?

うどんやそばなどに使う日本独自の調味料「七味唐辛子」、その材料をご存知でしょうか?「七味」ということで、7種の香辛料が使われているのですが、その中に大麻やケシなんかもあるというのをご存知でしょうか?

「七味唐辛子」は伝統的な日本のミックススパイスで、「唐辛子」に下のような副原料を加えることで、風味をつけるとともに辛味を調整している。

芥子(けし、ケシの実)、陳皮(ちんぴ、ミカンの皮)、胡麻(ごま)、山椒(さんしょう)、麻の実(おのみ、あさのみ)、紫蘇(しそ)、海苔(のり)、青海苔(あおのり)、生姜(しょうが)、菜種(なたね)

そう、7種とは限らずもっとたくさんの種類が使われることも多いのです。

ハウス食品の「七味唐辛子」の成分は、赤唐辛子、陳皮、胡麻、山椒、けしの実、青海苔、生姜。一方、S&B食品の「七味唐辛子」の成分は、赤唐辛子、黒ごま、陳皮、山椒、麻の実、けしの実、青のりです。

昔、縁日の屋台で七味唐辛子売りがあった。様々な薬味が並んでいて、客の好みを聞きながらブレンドしてくれる。今でも、京都などでは、専門店が残っている。

薬味の中に、麻の実やケシの実がある。これらは、ご存知のとおり、大麻、アヘン、覚せい剤といった麻薬の原料。このため、七味唐辛子を知らずに外国に持ち込もうとすると、通関時に捕まったりして大変なことになる。

日本では、昔から気軽に麻の実やケシの実が食品に使われている。たとえば、あんぱんの上にのっている白い小さい粒がケシ。ところが、他の国では規制が案外厳しい。

それで、ハウス食品、S&B食品は、外国への輸出販売用には、これらが含まれていない七味唐辛子を作っている。

それでは、これら麻の実やケシの実が本当にアブないかというと、麻薬成分はゼロではないが問題になる量ではない。ただ、スポーツ選手のように外国に行ってドーピング検査を受ける人は気をつけた方がよいのかもしれません。


七味唐辛子
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