2016年2月19日金曜日

フナムシから学ぶスゴい知識

気持ち悪いと言われそうですが、ムシの話。フナムシといえば、海岸などでゴキブリのように走り回っているムシのこと。ゴキブリはバッタやコオロギと同じ昆虫ですが、フナムシはエビ、カニの甲殻類に属し、ダンゴムシや最近人気のオオグソクムシと同じ仲間。

脚は左右に7本づつで、合計14本。夜は昼に比べて体色が淡く、褐色がかった色をしている。メスは子育てもする。その腹部には卵を抱える保育嚢を持っていて、孵化後もしばらくはメスの保育嚢にとどまる。

フナムシの棲んでいるのは、潮間帯といって、海の満ち引きのある常に海水に触れられる環境にいる。フナムシは乾燥に弱い生物で、水分を全く摂取できないと十数時間で死んでしまう。

フナムシは、2対の後肢を海水に浸けて、脚にある微細な縦の溝を利用して毛細管現象で水を吸い上げる。これを最終的に肛門から取り込む。

TVで最近聞いた話だが、この毛細管現象を効率的に利用することができれば、ビルの上層まで通常なら電気を使ってポンプでひき上げるところを、エネルギーなしで出来るという。

研究者は昆虫など生き物から学ぶことがまだまだある。毎年絶滅する生物が1万種と言われるが、人に関係ないからと簡単に絶滅に追い込むことが無いようにしないといけない。

フナムシ2


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