2016年2月28日日曜日

他人ごとではない大動脈解離 大阪梅田の車暴走事故

先日起きた大阪梅田の車暴走事故は痛ましい。運転手は高血圧の治療を受けていはいたが、一ヶ月前には10キロマラソンに参加するなど健康なスポーツマンだった。

事故は、梅田の交差点で起きた。たくさんの歩行者に黒いプリウスが猛スピードで突っ込み、2人が死亡、1人が重体、8人が重軽傷を負った。運転手は、後で分かったのだが、急性大動脈解離で即死していた。

急性大動脈解離というのは、高血圧などで、血管が詰まって破れ漏れた血液が心臓を圧迫し、脳に血液がいかなくなる。車を発進した直後にこの状態になって、意識のないなか車を爆走させたらしい。

今回の事故は他人ごとではない。急性大動脈解離は、突然の胸の痛みのあと発症するが、その前にそれほどの違和感はない。心筋梗塞などと同じで高血圧の人がなりやすいので、日頃の検診で高血圧と診断されれば治療はしっかり受けておいた方がよい。

同じような事故では、愛知県瀬戸市でH23年、小学1年生や教員らが乗ったバスが市道から転落した事故は、運転手の内因性くも膜下出血が原因だった。

また、H25年三重県亀山市で、大型バスの運転手が走行中に突然意識を失い、ガードレールに接触。死因は急性大動脈解離だった。

最近多くの新車に自動ブレーキが搭載されてきているが、これがあれば今回の事故は防げたと思う。実際自動ブレーキは車事故の80%に防止効果があると言われている。

ある歳以上の人と高血圧の人は自動ブレーキ付きの車に乗るようにする法律とその金銭的補助を政府は早急に整備して、今回のような痛ましい事故を防いでほしい。

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