2020年5月2日土曜日
各県にある人工呼吸器ECMOの数
コロナウイルスに感染して肺炎が重症化すると,肺での酸素を取り込む力が例えば5分の1くらいになるため,自力で酸素を取り込むことができなくなります。
こうなると,人工呼吸器ECMO(エクモ)が必要になります。
ECMOは,extracorporeal membrane oxygenation「体外式膜型人工肺」のことで,静脈にチューブを挿して,ポンプを使用して血液を体外に取り出し,人工肺で酸素を加え二酸化炭素を除去した血液を、 再度患者の血管に戻す生命維持装置のことです。
この装置の価格は,2,000万円くらい。
ニュースで,重症化患者と呼ばれている人はECMOに繋がった患者のこと。現在全国で,308名。東京だけで101名。(参考はココ)
気になるのは,各県にどのくらいの数があるのか?
各県のECMO所有台数を調べて見ると,山口県で24台,広島県で35台,東京は196台と,信じれない少なさ。もちろん,コロナ患者以外の重症者もいるので,一旦,コロナ感染が広がってオーバーシュートが起きれば,すぐに利用者が溢れてしまう数。
重症化すると,長時間ECMOを使うことになるので,数が足りずどうしようもなくなります。イタリアでは,若い人優先に使って年寄は諦めた結果死者が増えました。
もう1ヶ月ほどまだ自粛が続きそうですが,多くの人の命を救うためと思って,頑張るしかないです。