2014年8月4日月曜日

日焼け止めを使い分けて、お肌を守る

1年で今が一番暑い時期。子どものころはプールや海で体が日焼けで真っ赤になるまで遊んだが、今はちょっと長く外に出るときは、日焼け止めをいっぱい塗ってしか出られなくなった。

日焼けは、太陽の光のうちの紫外線が皮膚に吸収されて細胞が死に炎症を起こす現象。やけどと同じで、後ではれたり水疱になったりする。再生した細胞では、再び紫外線で障害を受けないように、紫外線を防ぐメラニン色素が合成されて、皮膚が黒くなる。

日焼けは、長期的には、しみ、いぼ、そばかす、しわ、皮膚がんなどの原因となる。

紫外線は、波長の違いでA波とB波に分けられる。A波は波長が長く、肌の奥まで届くが、影響は少なめだが、肌の弾力を奪い、しわを増やす。一方、B波は波長が短く、肌の浅い部分にとどまるが、ダメージは大きく、しみやそばかすを引き起こす。

日焼け止めには、効能を示す「PA」と「SPF」の値が示されている。

PA(Protection Grade of UVA)は、A波をカットする指標が効果が強い方からら++++、+++、++、+の4段階がある。PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぐ。

一方、SPF(Sun Protection Factor)は、B波を防ぐ指数で、効能の上限を50+と表示している。実際には、紫外線を浴びた時に皮膚に赤い斑点ができるまでの時間を測定していて、SPF30の日焼け止めの場合、赤い斑点が現れる時間を30倍に延ばすことができる。

今の時期の太陽光の下だと、人にもよるが20分で赤い斑点が現れる。30倍だとすると、10時間有効ということになる。ただし、1平方センチメートル当たり2mgの量で、日焼け止めを皮膚に塗ったときの値で、しっかり塗る必要がある。

また、日焼け止めには、紫外線を散乱させるものと、吸収するものがある。SPF30や50といった効果の高い日焼け止めには合成化合物でできた吸収剤が多く使用されている。散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛といった鉱物由来の成分が多い。

紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを吸収する際に分子構造が破壊され、その生成物がアレルギー反応や炎症を起こすなどの可能性がある。できるだけ、散乱させるタイプを選ぶ方が安全。ただし、光を散乱させるので、白塗りしているように見えやすい欠点もある。

いずれにせよ、PAとSPFが高いほどよさそうに思うかもしれないが、その分皮膚にはよくないと思った方がよい。どちらのタイプにしても、皮膚に合わないようならすぐに使用を中止した方がよい。

高い数値のPAとSPFの日焼け止めは、海水浴や屋外でスポーツをする場合だけに使用し、日常生活であまり日に当たらない場合には、PAやSPFの数値の低い日焼け止めを使うといった、使い分けをするのがベスト。

ちなみに、サンオイル(日焼け用のオイル)は、紫外線のうちUVB波のみを防ぐ。肌に炎症を起こさずにきれいに日焼けすることを目的としている。

日焼け止めだけに頼らず、帽子、日傘、手袋などで日差しを防ぐことも大切。

日焼け


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