2014年8月20日水曜日

雨が多くて、イネのいもち病が深刻に

今年の夏は雨が多い。これだけ日照量が少ないと、野菜など作物にかなり影響を与えることになる。イネが最も深刻で、本来梅雨時期に発生する「イネいもち病」の注意報が各地で出始めた。

「いもち病」は、イネがカビの一種のイネいもち病菌に感染して起きる。このカビは日照量が少なく、湿度が高い条件で発生しやすく、イネにどんどん感染していく。

過去10日の日照時間は、山口県でみると、平年比36%しかない。広島では33%。全国の日照時間のマップ(↓)をみると、北海道の一部を除いて、全国的に日照不足ということがわかる。

いもち病は、その発生する部位によって呼び方が異なる。葉に発生するいもち病を「葉いもち」、穂に発生すると「穂いもち」、もみが侵されたものを「もみいもち」などという。実は、呼び方が異なるだけで、病原菌は同じ。
 
人気が盛り上がっている山口の銘酒「獺祭(だっさい)」が、原料の酒米不足に悩んでいるという。使っている山田錦がふつうの米と比べて育てるのが難しく、いもち病に弱い。日照は、美味しいお酒にも大事というわけだ。

日照時間
過去10日の日照時間





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