「いもち病」は、イネがカビの一種のイネいもち病菌に感染して起きる。このカビは日照量が少なく、湿度が高い条件で発生しやすく、イネにどんどん感染していく。
過去10日の日照時間は、山口県でみると、平年比36%しかない。広島では33%。全国の日照時間のマップ(↓)をみると、北海道の一部を除いて、全国的に日照不足ということがわかる。
いもち病は、その発生する部位によって呼び方が異なる。葉に発生するいもち病を「葉いもち」、穂に発生すると「穂いもち」、もみが侵されたものを「もみいもち」などという。実は、呼び方が異なるだけで、病原菌は同じ。
人気が盛り上がっている山口の銘酒「獺祭(だっさい)」が、原料の酒米不足に悩んでいるという。使っている山田錦がふつうの米と比べて育てるのが難しく、いもち病に弱い。日照は、美味しいお酒にも大事というわけだ。
過去10日の日照時間 |