「キウイアレルギー」というのをご存知でしょうか?果物のキウイは、アレルギーを起こしやすい「特定原材料に準ずるもの」として加工食品に含まれている場合に表示を推奨されている20品目の中に含まれている。
ちなみに、卵,乳,小麦,そば,落花生,えび,かには「特定源材料」で、食品に含まれている場合に表示義務がある。
昨年3月に、川崎市市立学校の給食が原因で児童61人がアレルギー症状を発症、うち15人が医療機関を受診した。原因は、キウイアレルギーだった。
緑色のキウイフルーツに含まれるタンパク質の50%を占めるアクチニジン(タンパク質分解酵素)が主なアレルゲン。(ゴールデンキウイは、アクチニジン含量が少なめ)
キウイアレルギーの症状としては、食後30分内に直接触れたくちびるや舌、のどの奥がかゆくなったり腫れたりする口腔アレルギー症候群、じんましん、目や鼻の花粉症の症状や、吐き気、腹痛や下痢、気管支喘息の発作を起こしたり、最悪の場合はアナフィラキシーショックを起こすこともある。
キウイは、マタタビ科で、シラカバ花粉症のアレルゲンに似ている。シラカバ花粉症の人はキウイに対してアレルギーを引き起こすことがある。
また、キウイのアレルゲンに似たタンパク質が天然ゴムにも含まれているので、天然ゴムでできたラテックスの手袋に触れてアレルギーが出ることもある(ラテックスアレルギー)。逆に、ラテックスアレルギーの人もキーウイを食べるのは気をつけた方がよい。
ごく最近、キウイが原因とされていたアレルギー性喘息(ぜんそく)の原因が、キウイでなく、キウイの外側に付いているカビが原因であるという研究論文がでた。今までの常識に反する考えだ。医者の検査でキウイアレルギーでないと診断されていた場合でも、キウイを食べてアレルギーを引き起こす可能性があるということだ。