高周波数の音は、蚊の羽音のようなキーンという音なので「モスキート音」と呼ばれる。20代前半までの若者にはよく聞こえ、彼らにとってはかなり不快な音。
このモスキート音を発生させて、深夜に店の前やファミレスなどにたむろする若者を退散させ、非行を防止するということが外国だけでなく日本でも実際行なわれている。この装置の発明で、2006年にイギリスのハワード・ステープルトンはイグノーベル賞を受賞している。
若者も黙ってはいない。大人には聞こえないことを利用して、 着信音として「モスキート音」を用いて、先生に分からないように携帯電話でメールのやりとりをしている強者もいるとか。
下のムービーでは、どのくらいの波長範囲まで聞こえるかがわかる。ぜひ、お試しあれ。音量にご注意!
標準的耳年齢は以下の通り。
24歳以下 17,000 Hz
30歳以下 16,000 Hz
39歳以下 15,000 Hz
49歳以下 14,000 Hz
50歳以下 12,000 Hz
60歳以下 10,000 Hz
低音側の限界も年齢とともに上昇する。40歳までは、15-20Hz、それ以上の歳ではしだいに上昇する。
個人差があるので、聞こえなくてもそれほど心配する必要はありません。左右片方ずつの耳で試すと、もしかしたらある波長が片耳で聞こえないということもあるかもしれません。その場合は、お医者に行きましょう。
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