ウクライナ情勢が緊迫し、毎日ニュースで報道されている。一歩間違うと、大きな戦争になるかもしれない。そもそもウクライナはどこにあるのか?冬期オリンピックがあったロシアソチと同じ黒海に面し、その北面(下地図)。
東はロシアと接し、西はヨーロッパに接する。案外、面積は大きく、ヨーロッパのフランスやスペインよりまだ大きい。黒海に面する突起のようにでている所(下の地図の赤風船)がクリミヤ半島。
ウクライナはロシア料理のボルシチ(下写真)の発祥地でもある。また、1986年4月26日旧ソ連時代のチェルノブイリ原発事故も、場所は今のウクライナ。
旧ソ連崩壊にともない、ソ連から独立したウクライナは、ロシア、EU(欧州連合)に挟まれて揺らぐ状態が続いていた。昨年11月に親ロシアのヤヌコビッチ前政権がEU加盟の条件となる協定の署名を見送ったため、それに反発する反政権デモで内戦状態になり、前政権は崩壊した。
2月27日に親欧米の暫定政権が発足した。対するロシアは3月1日に議会上院がウクライナへの軍事介入を承認、ウクライナ南部のクリミア自治共和国を実効支配した。クリミヤ半島にはもともと旧ソ連時代からの黒海へ向けた軍事的な要地で、ロシア系の住民が多数を占めていて、ロシアとしては手に入れたい場所。
ロシアが侵攻する表の理由は、クリミヤにいるロシア系の住民、軍人を守るため。米国も本気でロシア侵攻を阻止する態度を示している。クリミヤでは、ロシアの支持のもと、ウクライナから独立するかどうかの住民投票が行なわれようとしている。