「食べ順ダイエット」というのは、その名から想像されるように、食べ物を食べていく順番を守ることで、スリムになれるという新しいダイエット方法。
食事をとると、空腹時の血糖値が低い状態から、血糖値が急に上昇することになる。この急な血糖値の上昇を抑えるために、すい臓から「インスリン」が分泌される。
インスリンは、脂肪を体内に蓄えやすくする働きがあるので、血糖値が急に上昇、インスリンの大量分泌、をくりかえす食生活を続けると、結果太ることになる。
太らないようにするためには、急激な血糖値の上昇、インスリンの大量分泌を抑えることが大事で、そのための方法として簡単にできるというのが「食べ順ダイエット」。
「食べ順ダイエット」では、最初に、野菜や食物繊維を食べる。野菜から食べ始めると、食物繊維から消化されていくので、腸での糖の吸収がゆっくりになり、血糖値の上昇もゆるやかになる。
血糖値が高い状態が続くと、コラーゲンなど様々なタンパク質が糖化されることが知られている。糖化は結果的に老化を進行させるので、血糖値を急激に上げないことは、アンチエージングに有効でもある。
ただ、最近、糖質を全く摂らないダイエット(糖質制限ダイエット) が流行ってきているが、これは危険。確かに、糖質を摂らないでも、糖新生といって、体に貯蔵していた脂肪(やタンパク質)から糖を作るために、脂肪が分解されることが起こるので、理には適っている。
しかし、ヒトは1日170gの糖が必要で、特に脳では欠かせない。運動せずとも、頭脳労働だけでもずいぶんお腹が減るはず。糖は、全身に酸素などを運ぶ赤血球のエネルギー源としても必須。糖質制限ダイエットは、危険度が高いと思う。
「食べ順ダイエット」の理屈を、上のように調べてみたが、本当にどれだけ有効だろうか?先に野菜を食べたからといって、胃で食物繊維も他の肉や油も結局混ざるので、それほど効果はなさそうに、個人的には思う。
ただ、先に野菜を食べることにより、しぜんと野菜を摂る習慣がついたり、早めにお腹が膨れて、カロリーものが控えめになるとかの効果の方が大きいのではないかしら。