2014年3月26日水曜日

蚊を媒介して感染、ジカ熱 ハネムーン先で

ハネムーン先として人気のタヒチ・ボラボラ島から帰国して「ジカ熱」を発症した患者が、国内で初めて確認された。「ジカ熱」は、蚊に刺されて感染するウイルス病。発熱や発疹など症状は風疹やはしかに似ている。重症化することはまれ。

国立感染症研究所によると、ジカ熱に感染したのは、仏領ポリネシアのボラボラ島から帰国した27歳の男性と、33歳の女性。いずれも帰国後に熱や発疹、頭痛などの症状が出たため病院を受診し、ジカ熱と診断された。いずれも数日で快復したという。

米疾病対策センターによると、タヒチでこれまで、ジカ熱に感染した疑いのある患者は8千人以上。現地では、蚊に刺されて感染するデング熱も流行している。重症化することもあるため、帰国後に症状があれば受診が望ましいという。

厚生労働省によると、アフリカやアジア、西太平洋の一部の地域で流行。特にポリネシア地域では昨年11月、ジカ熱の大流行が起きている。ワクチンや治療薬がないことから、厚労省は流行地域に行くときは蚊に刺されないよう注意を呼びかけている。

タヒチ観光局などによると、タヒチを訪れる日本人は年間約1万3千人。7~8割はボラボラ島で、多くがハネムーンという。豪華な水上バンガローなどで知られ、「地球で最も美しい島」と言われている。

同じように蚊から感染するデング熱が、昨年ついに国内感染した報告があった。海外で感染する例は年間200件ほどある。地球温暖化のためか、恐ろしい蚊が日本に迫っているかもしれない。デング熱は、重症化すると出血やショック症状が出て、適切な治療をしなければ死亡することもある。

(朝日新聞 参考)

蚊を媒介して感染、ジカ熱



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