2014年8月2日土曜日

目にも善玉と悪玉細菌がいる

腸内の善玉菌、悪玉菌というのは、聞いたことがあるが、目にも善玉菌、悪玉菌がいるというお話。目に細菌が感染すると、目の結膜や角膜に細菌が繁殖して、放っておくと失明することになる。

原因菌はインフルエンザ菌(風邪のインフルエンザと異なる)、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌など。目にケガをしたとき、また病気などで身体の抵抗力が落ちたとき、さらに、老人、子どもなど抵抗力が弱い人も感染しやすい。

眼科に行くと、これらの原因菌を殺す方法として、抗生物質を処方する。しかし、細菌の中から、必ず抗生物質に対して耐性の菌が出現する。その確率は、10の6乗程度。細菌は30分に一度増殖できるので、細菌にとっては簡単にこれはクリヤできる。耐性菌ができてしまうと、使っていた抗生物質はもう効かなくなる。

最近の研究で、細菌性結膜炎の原因菌が、他の細菌によって退治できることが分かってきた。角膜上皮に常にある2種類の菌が、善玉菌として働いているという。

この善玉菌のおかげで、目の感染症が自然に抑えられているらしい。人の免疫力ももちろん菌を抑えるために働いているが、このような菌と我々は共存関係にあることで、悪玉菌の増殖を防いでいるという。

我々の体には、このような菌が他にもたくさんいると考えられ、うまく利用すれば、様々な医療の分野に役立つかもしれない。

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