いくら何でもヒドい話。韓国人窃盗団によって対馬のお寺の仏像が盗まれた事件について、韓国の裁判の判決は「韓国のもの」ということになった。
事件を整理すると、問題の仏像「観世音菩薩坐像」は、長崎県の指定文化財で、所有していた対馬の観音寺から韓国の窃盗団に2012年に盗みだされた。その後、窃盗団は韓国警察に逮捕され、仏像が回収された。
本来なら盗難文化財なので、日本に仏像が返還されるべきだが、韓国の浮石寺が「仏像は14世紀に倭寇に略奪されたので、日本に返還せず、自分の寺に戻す」ように主張する裁判を起こした。
韓国のメディアも「元は日本による略奪だったので返還する必要はない」と、韓国らしいアンチ日本の態度。
2013年に、韓国の裁判所は日本への引き渡しを差し止める仮処分を出していたが、今回正式にお墨付きを与えたことになる。
元々韓国のものでも、泥棒して取り返したものなのだから、一度日本に返して再度日本に正式に返還を求めるのが筋。この論理でいけば、英国にある大英博物館の古今東西から剥奪した美術品は皆返さないといけない。
韓国の裁判所はメディアや国民感情に動かされやすい。明らかに無罪なのに、産経新聞の前ソウル支局長が、朴槿恵大統領の名誉を毀損したとして在宅起訴してしまった。
中国には、昔から「盗む人より盗まれる人の方が悪い」という考えがある。日本人は、他人が盗むことはないということで、最初から盗まれると思って当たらないが、必ずしも世界では同じではないということを肝に銘じる必要があるかも。
日本政府は、毅然とした態度で、返還を求めてほしい。
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