2019年9月18日水曜日

「伯方の塩」はどこの塩?



CMでよく耳にする「は・か・た・の・しお!」は,福岡県の「博多」の塩とばかり思っていましたが,愛媛県松山市の伯方塩業(株)が製造販売していると知って,ビックリ。

CMは古く,1987年からやっているそうです。

本四連絡橋のしまなみ海道の途中にある「伯方島」に塩田があったそうです。

製塩業は,イオン交換膜製塩に切り替えられ,旧来の天然海水から塩田製法による方法が終了するのですが,自然塩存続運動が起き,その後存続が認められます。

1973年にメキシコ・オーストラリアから輸入される天日海塩を用いて「伯方の塩」として復活します。

メキシコのゲレロネグロと,オーストラリアのプライスから,清浄ですでに結晶化した塩を輸入して,これを原料にしているわけです。というわけで,瀬戸内海の海水からは作っていないのです。

ところで,塩は長く国の専売公社が製造販売していて,1989年から日本たばこ産業が引き継ぎ,1997年に塩専売制度は廃止されます。その後,2002年に自由化されましたが,まだ財務大臣の指定を受けないといけないとのこと。




広島ブログ