2018年2月8日木曜日

車が雪に埋もれてエンジンかけると危ない理由


ここしばらくの寒波は尋常ではないですね。大陸から冷たい空気が日本列島に集中しています(↓)。特に福井県では、積雪136cmという記録的大雪で、「昭和56年豪雪(五六豪雪)」以来とのこと。

そのような中、福井市内でエンジンのかかった車が雪に埋もれていて、乗っていた50代の男性が死亡が死亡していたニュースがあった。

車が雪に埋もれた状態で、エンジンをかけるのは危ない。雪でマフラーの排気口がふさがれると、排ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒になる恐れがある。

マフラーの排気口が完全にふさがれると、エンストしてエンジンはストップするので、中毒にはならない。ところが、雪のように空気を少し通すようなものでふさがれると、エンジンは動いたままになるが不完全燃焼状態になるので、一酸化炭素を出すことになる。

一酸化炭素は、空気より重いので車の下側にたまり、エアコンの外気導入口から車内に吸い込まれていく。エアコンを止めたり内気循環にしても、車の隙間などから車内に入ってくる。

ご存知のように、一酸化炭素は無臭で、車内で増えてもまったく気づけない。少し吸い込んだだけでも軽い頭痛や疲労感などの中毒症状になり、さらにめまい、耳鳴り、吐き気などの症状があらわれる。そのまましてると、死亡することになる。

車が雪で埋もれた場合、まずマフラーのまわりの雪を除くこと。できないくらい積もった場合、エンジンを切ること。

下の下は、JAFが行った実験のYouTubeムービー。












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