2017年5月8日月曜日

よく効くマウスウオッシュを比較 (保存版)


マウスウォッシュ(洗口液)は、口の中を殺菌して、虫歯や口臭を抑えるためのもので、口に含んでクチュクチュしてから吐き出すもの。

日本の死因の第3位は肺炎。そのうち、9割は誤嚥性肺炎。要するに唾液や食べ物を間違って気管支に入れてゴホゴホやるアレですが、寝ている間も少しずつ細菌を含んだ唾液が肺に入って肺炎を起こす。これを防ぐには、口腔をいつも綺麗にしておくことが大事。

CMでは、マウスウォッシュすれば、歯についた細菌や粘りが全部剥がれていて歯磨きしなくてもよいように見える。しかし、CMをよく見てほしい、ウオッシュ後も、細菌や粘りを小さく残している。そうでないと過剰宣伝になるからだ。


モンダミンの CMから

















よく効くマウスウォッシュがどれか、有効成分を含めてまとめてみた。(写真をクリックすれば、アマゾンにリンクしていて、他の人のコメントが参考になる)このBlogの最後に、マウスウォッシュ使用時の注意点もまとめました。

◯ リステリン・オリジナル(ジョンソン&ジョンソン)

「リステリン」は、19世紀に外科用の消毒薬として誕生していて、後に口腔消毒薬として歯科医院向けに発売された。1,8-シネオール、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントールの4つの有効成分による殺菌作用を特徴としている。刺激が強いので、初めて使う人はびっくりするかもしれない。



◯ リステリン・トータルケア ゼロ(ジョンソン&ジョンソン)

リステリントータルケアゼロは、リステリンシリーズの中で最も多くの効果を持ち、お口の健康をトータルに守ることができる。歯肉炎、口臭、着色、歯石、ネバつきを抑える。リステリントータルケアというのもあるが、こちらは、リステリンオリジナルと同じで刺激が強いが、このゼロは、刺激のもとになるアルコールが入っていない。(薬用成分)1,8‐シネオール、塩化亜鉛、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントール




◯ GUM(ガム)・デンタルリンス (サンスター)

殺菌剤の塩化ベンザルコニウムと塩化セチルピリジニウム(CPC)に加え、抗炎症剤のグリチルリチン酸2Kが有効成分。殺菌作用としては、リステリンより上。これも刺激が強いタイプだが、苦手な人用にノンアルコールタイプもある。歯周病菌を殺菌することで、歯肉炎、口臭を抑える。長時間、歯と歯ぐきにコートして殺菌力が長持ちする。





◯ モンダミン・プレミアムケア (アース製薬 )

モンダミンもマウスウオッシュでは歴史がある。モンダミン・プレミアムケアは、モンダミン史上、最高の効果を持つ。むし歯予防、歯肉炎予防、出血予防、口臭予防、歯垢付着予防、口中浄化、口中爽快の7つの効果。有効成分は、殺菌剤のセチルピリジニウム塩化物水和物(CPC)、抗炎症作用としてトラネキサム酸(TXA)とグリチルリチン酸ジカリウム(GK2)。こちらもアルコールが入っていて、刺激があるので、ノンアルコールのモンダミン・プレミアムケア・センシティブというのがある。















◯ システマEX・デンタルリンス (ライオン)

歯周ポケットの奥にひそむ歯周病菌を浸透殺菌し、さらに菌の付着をブロックすることで歯周ポケットをケアする、一歩進んだトータルケアができる薬用歯周病予防デンタルリンス。有効成分は、殺菌剤のイソプロピルメチルフェノール(IPMP)、抗炎症剤のイプシロン-アミノカプロン酸が効く。こちらもアルコールが入っていて、刺激があるので、ノンアルコールタイプがある。







◯ クリニカクイックウォッシュ (ライオン)

「ブラッシングできない時に使う」という他のとは異なるコンセプトのマウスウオッシュ。有効成分には、殺菌剤が入っていないが、デキストラナーゼという糖分解酵素が歯垢の沈着を抑制し分解除去する。低刺激なノンアルコールタイプ。






◯ コンクール F (ウエルテック)

ムシ歯の発生および進行の予防、歯肉炎の予防、歯槽膿漏の予防、口臭の防止に効果がある。有効成分には、殺菌剤のグルコン酸クロルヘキシジン、抗炎症剤のグリチルリチン酸アンモニウムを含む。低刺激。数滴水で薄めて使用する。







⭐上にあげたマウスウオッシュは、いづれも効果があるが、ブラッシング無しでというほどのパワーはない。刺激性のものや、アレルギー反応を示すものもあるので、ご自分でいくつか使って、自分に合うのを選ぶのがよいでしょう。

⭐マウスウオッシュは口をすすいだ後、水ですすいで洗い流すとほぼ意味がない。最近のものは、コーティング剤が入っていて、歯の表面や歯周ポケットに入り込んで、長く留まり効果を維持するようになっている。

⭐ただ、殺菌剤よっては、アレルギー反応を起こす人もいる。例えば、グルコン酸クロルヘキシジンや界面活性剤などは、アレルギーの人がいる。

⭐マウスウオッシュを何時使うかというと、歯磨きの後。ハブラシの毛先が届きにくい歯のすき間の細菌を殺菌除去できる。歯磨きができない忙しい時には、マウスウオッシュだけでも効果はある。ただし、基本は歯磨き。

⭐ただし、起床時の口腔内は一番細菌が多いので、食前にマウスウオッシュ。食後に歯磨きがよい。

⭐マウスウオッシュは飲み込まないこと。体の健康に必要な善玉細菌を殺すことになる。量によっては肝臓や腎臓に障害を起こすこともある。子供の場合、飲み込む可能性があるので、注意が必要。その場合は、すぐに水か牛乳をコップ1杯飲ませる。


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