アイスの「ブラックモンブラン」は、「ガリガリ君」と同じくらい定番で全国で有名だと思っていたら、そうではないらしい。
「ブラックモンブラン」は、佐賀県小城市にある竹下製菓株式会社が作るアイス。チョコレートでコーティングしたバニラアイスにクランチをまぶしたスティックタイプのアイスクリーム。
食べ終わると、スティックには文字が出てきて、当たるともう1本もらえる。
「ブラックモンブラン」の誕生は古く、1969年(昭和44年)。「ガリガリ君」でも1981年なので、ずいぶん古い。竹下製菓株式会社はもともと羊羹や饅頭、鹿児島名物のかるかんなどを作っていた。
HPによると、竹下小太郎前会長がアルプス山脈の最高峰「モンブラン」を目の前に眺めたときの、「この真っ白い山にチョコレートをかけて食べたらさぞ美味しいだろう」との思いをアイスクリームの名称に取り入れたものが「ブラックモンブラン」、だそうだ。
フランス語で、Mont(=山)、Blanc(=白い)なので、「モンブラン」は「白い山」を意味する。そういう意味では、「ブラックモンブラン」は自己矛盾した名前。
調べてみると、「ブラックモンブラン」の販売範囲は九州と中国地方の一部だけで、全国版ではないようだ。これはちょっとビックリだし、残念。
「ブラックモンブラン」と同じようなのが、大阪の林一二株式会社(センタンアイス)の「チョコバリ」(製造されているのは、奈良工場)。こちらも古く、1971年だが、「ブラックモンブラン」の方が古い。ところが、「チョコバリ」は全国版。
「ブラックモンブラン」の販売は、広島県が北限みたいです。知らなかったです。