2017年5月13日土曜日

津波想定34mの町に行ってきた


2011年の3.11東日本大震災から1年後に、中央防災会議(内閣府)が地震シミュレーションの結果、南海トラフ地震で想定される津波の高さが、高知県黒潮町で、34メートルになると発表された。

高知県に行った時、その黒潮町に行ってきた。それまでの津波想定は10メートルといわれていて、町の人たちは近くの高台などに避難することを考えたり、海抜4mの場所に高さ8mの津波避難タワーを設置したりしてきた。

ところが、34メートルと聞いて、どうしようもないと思ったに違いない。34メートルというのは、10階建のビルの高さに相当する。

黒潮町は、人口1万ほどの漁業中心の町。高いビルなどない。カツオの一本釣りなどで有名。青柳裕介の漫画「土佐の一本釣り」の舞台でもある。

黒潮町の宿に泊まっている時、ちょうどテレビの現地ニュースで、町長が新しい津波避難タワー設置記念で出ていた。これで、最後の避難タワーが完成し、これで、津波が来ても大丈夫とのこと。

さっそく、その新しい避難タワーに行ってみた。まだ新しく、説明書きがどこにもなかったが、かなり高い。実際に登って見た。屋上はヘリコプターが着陸できるようになっているほか、その下の階にたくさんの人を収容できるようになっていた。かなりビッグ。

太平洋に面して暮らすのは羨ましいし、海からたくさんの幸が獲れるメリットもある。それと引き換えに、何百年に1回かもしれないが、こんな大変なリスクと心配を抱えないといけない。

それにしても、34メートルと発表した連中は、その言葉の重みと責任を意識しないといけないでしょう。






山口ブログ
広島ブログ




広島ブログ