先日のニュースで,東京・杉並区の女性アパートに侵入して,刃物で背中を刺し死亡させた事件で,犯人は屋根を伝いベランダに入って窓ガラスを割って侵入した。
ニュースで,犯人がガラスを割るのに「焼き破り」という方法を使ったとのことですが,どんな方法なんでしょうか? 対策はあるのでしょうか?
一般に住宅侵入事件で,50%が施錠していない玄関ドアか,施錠していない他のドアや窓から。そういう意味では,施錠は大事。
残りの大部分の40%の住宅侵入事件では,施錠していても窓やベランダの「ガラス破り」による侵入が多い。
バールなどでガラスを割る「打ち破り」方法では,ガラスの割れる大きな音を立ててしまう。
そこで,マイナスドライバーで,窓の枠とガラスの間に衝撃を与えると簡単にガラスが割る「三角割り」遠いう方法がありますが,これでも打撃の音がします。
今回ニュースに出てきた「焼き破り」という方法は,バーナーでガラスの一部を熱するだけ。ガラス板の一部が熱くなって急激な温度差が生まれると,たくさんのヒビが簡単に入ります。音がほとんど出ないでガラスを割ることができます。
さて,対抗するにはどうするか。犯罪者にとって5分以内に侵入できない場合,侵入を諦める確率が高い。そこで,考えられる対策は,
- ともかく,施錠。
- 鍵は複数にする。補助錠の設置。
- ガラスに防犯フィルムを貼って簡単に割れないもしくは割れるのに時間がかかるようにする。
- 防犯カメラの設置。夜なら,防犯ランプも有効。