2019年3月19日火曜日

食中毒「アニサキス」が今ヤバい



「アニサキス」による食中毒が増えているそうです。2018年の食中毒の報告件数のうち、アニサキスによる中毒が、ウイルスや病原菌を抜いてトップになったとのこと。

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種。長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。生きていればしっかり動きます。

サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。今問題になっているのは,特にカツオ。

寄生している魚介類が死ぬと、内臓から筋肉や皮下に移動します。死んでから時間が経っていると,内臓を捨てても身の方に来ているわけです。

生きたアニサキスがついた魚介を食べると,胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。

食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。腸まで行くと激しい下腹部痛、腹膜炎症状を引き起こします。

もしやと思ったら,できるだけ早く病院に行きましょう。

胃にいる場合は,内視鏡で胃壁に食らいつく虫体を見つけ取り除きます。腸まで行くと,除くのが困難なので,虫が死ぬまで頓服薬しかないですが,場合によっては,お腹を開ける外科手術もあります。

もともとアニサキスは,クジラやイルカ等の海洋哺乳類で成虫になる寄生虫で、その幼虫はサバ、イカ等の魚介類に寄生します。

アニサキスは,目視できる大きさなので,包丁を入れる前や食べる前に確認して除くのが一番です。

酢じめくらいのお酢では死にませんので,注意が必要です。魚介を冷凍するか,加熱すれば大丈夫。

参考は厚生労働省ココ





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