中国の湖北省武漢市などでで多発している原因不明の肺炎について、新型のコロナウイルスが原因ということが報告されました。そして,今日日本でも感染者が出ました。
コロナウイルス自体は,普通の風邪のウイルスの1つで怖くはないのですが,2002年に中国広東省で発生した新型のSARS,2012年にサウジアラビアで発見されたMARSなど重症肺炎を引き起こすウイルスが今まで報告されています。
今回の新型ウイルスは,SARS,MARSとも異なるとのこと。これらのウイルスはいずれも,直す薬が無く死者も出ています。今回の新型ウイルスもついに死者が出てきました。
SARSはコウモリ・ジャコウネコ,MARSはヒトコブラクダで発生し,変異によってヒトからヒトにも伝播するようになっていて恐れられています。
SARSはアジア各地で拡大し、患者は8,000人以上、犠牲者が774人出ています。感染すると致死率が約1割と非常に高いです。
ヒトにはこれらのウイルスに対して免疫がないので,一度ヒトからヒトに感染できるようになると簡単に伝播してしまいます。新型のウイルスもコウモリではないかと考えられていますが,他の動物かもしれません。