2020年1月14日火曜日

「バーチャルウオーター」って何?



最近聞いた耳慣れない言葉,「バーチャルウオーター」って何でしょうか?

20世紀は「オイルの世紀」でしたが,21世紀は「水の世紀」といわれています。

日本のように水道から水が出て,かつ飲んでも大丈夫な国は世界196カ国のうちたった15カ国(国交省HPココ)。

世界的には砂漠化が進んでいて,常に水不足の状態です。

原因は,気候変動によるだけでなく,人口増加に伴って森林伐採や家畜の増加で草木が食べ尽くされるなどいろいろあります。多くの国では淡水の水は貴重なワケです。

タイトルの「バーチャルウオーター」ですが,「食料や工業製品の生産に必要な水の量」だそうです(参考 環境省ココ)。日本語は「仮想水」。

例えば,オレンジ1個を作るのに141リットルの水が必要になる計算になります。オレンジを輸入するのは,輸出国からその分の水を輸入するのと同じと考えます。仮想的な水の輸入と考えるわけです(参考ココ)。

他にも,コーヒー1杯を飲むのに必要な水は、お風呂1杯分。 牛肉1kgのために必要な水は、お風呂103杯分に相当します。牛丼1杯に水が風呂桶10杯分の2トンだそうです。

日本のカロリーベースの食料自給率は40% 程度ですので、残り60%はバーチャルウォーターを輸入していて,海外の水に依存して我々は生きているといえます。

他にも,紙パルプや工業製品も水が必要で,バーチャルウォーターを輸入していることになり,世界の水不足を他人事と思っている場合ではありません。

日本のバーチャルウォーターの輸入は,輸出国の水資源に負荷をかけていることも考える必要があります。


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