2017年8月16日水曜日
降水確率何%で決行するべきか 案外知らないコト
東京では、16日間連続で雨が降っているそうです。ところで、「降水確率50%」と聞いたら、五分五分だから傘なしでも大丈夫と思っていませんか?また、「降水確率100%」なのに雨が降らなかったと、不平を言っていませんか?
「降水確率」の定義は、予報区で一定の時間内に1mm以上の雨または雪の降る確率の平均値のことをいう。0%から100%までの10%刻みで発表される。
一定の時間というのは6時間で、6時間ごとに「降水確率」の数値を出している。
予報区内であれば場所については特定しないので、例えば山口県の「降水確率」が100%と言っても、下関市で降って山口市で全く降らなくとも、100%は当たったと言える。
それでは、どのようにして「降水確率」の数値を出しているかというと、過去のデータをもとに、現在の大気圧や温度などのデータを解析して数値化している。
過去の確率データは、1つの予報区域に多数の観測点があると、全地点で1ミリ以上の雨が降った場合を「雨が降った」と考える。降らなかった地点がある場合は、降った地点数÷全地点数×100(%)で計算する。さらに、1%の位は四捨五入する。4%だと0%になり、5%だと10%になる。
(ちなみに、観測所は山口県だと観測所は22箇所、広島県では34箇所、参照はココ)
ということは、0%と言っても4%ということもあることになり、雨が 4%の確率で降る可能性がある。逆に、100%と言って、95%が本当なのかも知れない。
あくまで確率なので、40%なら100回予報して40回雨が降るというもの。50%というのは、五分五分になるが、それは6時間の予報なので、外出で12時間出かけたとすると、確率は75%に跳ね上がる。
「降水確率」は雨量とは関係ないので、1ミリ降っても降ったことになるのも、実感とは異なる。
経験的には、降水確率30%では傘はいらないが、40%だと持って出かけた方が安全。