昨日のNHKニュースの話。ミドリガメは簡単に購入できるので、ペットとして子供に与えることが多いが、夜中にガサガサとうるさいこと、最初は2−3cmで可愛いが30年も生きるので30cmもの大型になり、それとともに攻撃性が増すので、もてあまして近くの河川に捨てる人がいる。河川でこのミドリガメが増え過ぎ、在来種のイシガメなどより繁殖能が高い(産卵数が多い)ため、河川のカメはイシガメにとってかわってきている。
昭和50年ころにミドリガメのブームがあったが、サルモネラの感染報道がなされた際にまとまって遺棄されたと言われている。そのころから野外で増えてきたが、ここにきて急増してきているとのこと。ミドリガメは生態系を乱すだけでなく、レンコンの茎を切ったりと農作物への被害も出てきている。
ミドリガメの年間の輸入量は数十万から百万匹と推定される。飼育を決めるときは、長生きすることや大きくなることを十分理解し、責任を持って飼育する覚悟が必要。環境省では、ミドリガメ(正確にはアカミミガメ)を要注意外来生物リストに入れて注意勧告している。しかし、飼育を規制するようなことをすると、飼育している人が河川に離すことが起こるかもしれない。