スイカの赤色の色素は、トマトと同じリコピン。抗酸化作用があるので、細胞の老化、がん化を防ぐ。またアミノ酸の一種、シトルリンを含む。これは、メロン、スイカなどにあり、一酸化窒素の生成を高め、血管を拡げる作用がある。この作用により、血行が良くなり、筋肉増強、冷え性改善、疲労軽減、むくみ防止、男性機能の改善に効果がある。心臓病や高血圧も予防する。
アミノ酸の1つであるシステインも多く含まれており、紫外線で痛んだ肌の細胞を回復させ、シミ・シワ・ソバカスを予防・解消する。スイカには利尿作用があり、昔から、むくみがあるとき、腎臓機能が低下しているときに積極的に食べられていた。カリウムも多く含まれており、夏場に汗とともに失われるカリウムを摂取するのにスイカは理想的かもしれない。
スイカは、その野生種がアフリカ中部の砂漠地帯に分布していることから、アフリカが原産地だろうといわれている。4千年前の壁画から、古代エジプトではスイカが栽培されていたようだ。日本には江戸時代に中国経由で伝来し、名前は中国名の西瓜(シイグワ)が由来。