2013年10月11日金曜日

ノーベル物理学賞・ノーベル化学賞

スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2013年のノーベル物理学賞を、ヒッグス粒子の存在を予想した英エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス博士(84)と、ベルギー・ブリュッセル自由大学名誉教授のフランソワ・アングレール博士(80)に贈ると発表した。授賞理由は「質量の起源の理解につながる機構の発見」。

2人は、宇宙誕生後、物に質量(重さ)を与えた仕組みの理論を1964年に相次ぎ発表。質量を与えた粒子は、後にヒッグス粒子と呼ばれた。発表によると、昨年7月、日本の16研究機関が参加したスイスの加速器実験で粒子が確認されたことで受賞が決まった。装置の開発とデータ分析に日本企業(浜松ホトニクスなど)が大いに貢献した。

9日、2013年のノーベル化学賞は、米ハーバード大のマーティン・カープラス名誉教授(83)とスタンフォード大のマイケル・レビット教授(66)、南カリフォルニア大のアリー・ワーシェル教授(72)に贈ると発表された。授賞理由は、「複雑な化学システムのための多重スケールモデル開発」。

3人は1970年代から、コンピューターを使って化学反応を予測したり再現したりするのに必要な手法を考案、理論化学が大きく発展する基礎を築いた。こうした研究は薬の開発や化合物の合成に役立つ。

授賞式は、賞の創設者アルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日、ストックホルムで行われる。賞金の800万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)が贈られる。(参考 読売新聞)


 

 


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