2015年9月20日日曜日

県別がん生存率 国立センター初公表

先日、国立がん研究センターは、がんと診断された人の命を治療によってどれくらい救えるかを示す「5年相対生存率」を都道府県別に初めて公表した(ココ)。

がんの「5年相対生存率」は、治療5年後も生存している確率を100%とした場合に、治療後に何%生存しているかという数値。今回のデータは、平成19年に全国177のがん拠点病院で治療を受けた患者およそ16万8000人のデータをもとにした。5つのがん(胃、肝臓、肺、大腸、乳房)について調べた。

5年相対生存率は、がん患者全体で64.3%。胃がん(71.2%)、大腸がん(72.1%)、乳がん(92.2%)、肝臓がん(35.9%)、肺がん(39.4%)だった。肝臓がん、肺がんは治療しても治るのが胃がんなどに比べ難しいことを示している。

都道府県別では、最も高かったのは、東京都で74.4%、次いで、長野県が70.5%、新潟県が68.9%で、最も低かったのは、沖縄県の55.2%でした。

部位別では、乳がんでは長野県が最も高く96.1%、青森県が最も低く81.1%、大腸がんでは香川県が最も高く79.6%、青森県が最も低く63%。

胃がんでは東京都が最も高く78.8%、群馬県が最も低く60.9%、肺がんでは、長崎県が最も高く50.7%、沖縄県が最も低く20%、肝がんでは富山県が最も高く51.3%、香川県が最も低く22.6%。

がんは早期発見すれば、大部分は完治できる。今回の結果は、がんを早期発見できている県で生存率が高くなる傾向が見られた。がん検診をしっかり受けることが大事。

別件だが、ちょっと気になったことだが、下のグラフは肝臓がんの県別死亡率だが、山口県を含め西日本で高いのが分かる。原因についてはまた調べてみる。


肝臓がんmap


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