国立ガン研究センターは、409施設の病院施設の2013年の診療実績を公表した。ガンと診断された症例数は62万9491例。男性の部位別症例数では、07年の集計開始以来、大腸ガンが初めて胃がんを抜き、最多となった。
13年のガン症例数は高齢化の進行などで増加し、前年から約3万9千例増えた。最多は大腸ガン(9万1530例)で、胃ガン(7万5265例)、肺がん(7万3017例)と続いた。
男女別でみると、男性は大腸ガン(5万4601例)、胃ガン(5万2807例)、前立腺ガン(5万257例)、肺ガン(5万255例)の順。
女性は乳ガン(6万4552例)が最多で、大腸ガン(3万6929例)、肺ガン(2万2762例)、胃ガン(2万2458例)と続いた。
数字をみるとわかるように、男性の場合、実はこれらのガンの発症率はそれほど変わらないので、大腸ガンが今回1番になったからといって、他のガンは大丈夫というものでない。
大腸ガンは、集団健診では普通「便潜血反応」が行われる。便潜血反応は、便に血(血球中のヘモグロビン)が混じっているかどうかを調べる方法。陽性になれば、内視鏡でチェックする。
大腸ガンは早期に発見できれば、完全治癒の可能性が大きい。健康診断は定期的に受けるようにしましょう。