2015年9月6日日曜日

高杉晋作 in 「花燃ゆ」

江戸から明治に時代を動かした人物たちの中で、坂本龍馬がよく持ち上げられるが、人物の破天荒さでは高杉晋作の方がずっと面白い。

今年のNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」では、ついにその晋作が燃え尽きる場面を終えた。山口県が舞台。

高杉晋作は、松下村塾の塾生、四天王の1人。身分制度にとらわれずに農民、町民も含めた混成部隊である奇兵隊を発案・結成し、のち長州藩の実権を握り、攘夷倒幕活動を展開する。

日本を狙う外国船に向かって、下関で砲撃した。外国とは力の差が明らかで、まったく無謀だったが、日本中の誰もが日本が乗っ取られる(植民地化)との不安のなか、敵艦に砲撃できたのは彼だけだった。このあとの外国と長州藩の交渉にも晋作が全権を持って毅然と望む。

ついに、長州藩は幕府を含めて日本中を敵にすることになる。幕府軍15万人の戦力に対して長州は5−7千。この長州征伐に打ち勝ったのも晋作だった。

ドラマで、晋作が自軍に向けて「やつらの手から長州を取り戻す、長州男児の心意気をみせるべし」。人をひきつけるカリスマの持ち主だった。

念願の大政奉還の前年、若干27歳で持病の肺結核で亡くなる。

晋作辞世の句は、「おもしろき こともなき世を おもしろく」。

高杉晋作


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