2015年9月16日水曜日

今さら聞けない「日本の政府開発援助」中国にも?

日本の政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)の支出総額は、2012 年度では 186 億 6,216 万ドル(約1兆5千億円)で米国についで世界第 2 位の実績。 この額は、子供も含め、日本の国民一人当たり年間1万円以上拠出していることになる。

日本は世界の援助大国だといえる。

ODAというのは、発展途上国に対して行う援助のこと。現在世界には,195の国があり、そのうち150カ国以上が「開発途上国」と呼ばれている。開発途上国の多くは貧困、人口問題、自然災害、感染症の蔓延、紛争など問題が多い。

日本は,国際社会の平和と安全のために、「積極的平和主義」をうたい、多量のODAを世界に拠出している。

1954年、日本はアジア諸国への戦後賠償と並行してODAを始めた。年々総額は増えて、1989年から10年余りにわたっては、世界一の援助実績となり、途上国のインフラ整備や人材育成に貢献してきた。

中国や韓国にも日本は多額のODAを拠出して貢献してきた。韓国は日本の援助で現在の先進国に仲間入りできたといっても過言ではない。2000年からは韓国にはODAを渡していない。ところが、中国は自称「発展途上国」ということで、いまだに年間300億円をもらっている。

昭和55年に始まった中国に対するODA供与の総額は、円借款3兆3164億円、無償資金協力1566億円、技術協力1772億円。中国国内の空港・港湾、鉄道・交通網整備、発電所などの大型インフラ整備に投下され、中国の経済発展を支える基盤となった。

というわけで、中国は、歴史問題をかざし、尖閣問題、東シナ海天然ガス問題など領海侵犯を繰り返かえすなど日本にできる立場ではなかろう。

下は、日本が時代とともに、様々な国にODAで貢献してきていることを示している。黄色の大きな丸ほど多額のODAを受けている。現在は、ミャンマー、ベトナム、アフガニスタンなどに多額の支援がいっている。


ODA推移


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