まず、「トマト」「ナス」。トマトを含めナス科の植物には、毒性のアルカロイドが含まれている。トマトには「トマチン」というアルカロイドが含まれていて、食べ過ぎると腹痛を起こす。未熟のトマトは完熟のものに比べ、10倍以上「トマチン」を含んでいる。
日本人の大好物「ウナギ」にも毒がある。ウナギの血の中にタンパク性の毒素が含まれていて、生で食べると下痢、吐き気などの中毒症状を引き起こす。大量に食べると死亡することもある。
そのため、「ウナギ」の調理する場合、注意が必要で、目に入ると結膜炎を引き起こす。この毒素は加熱で失活するので、白焼き、蒲焼には毒はない。「ウナギ」を刺身では食べてはいけない。
「ハチミツ」も用心が必要。ミツバチが集める蜜がツツジの仲間の花が持っている蜜の場合、中毒物質「グラヤノトキシン」が入っている。この植物毒は細胞膜を脱分極させて、骨格筋や心筋の収縮を強めたり、神経麻痺を起こす作用がある。
この中毒は「マッドハニー病」と呼ばれていて、国産のハチミツは成分が検査されているので問題ないが、安い中国産は注意が必要。
ハチミツには他にも、「乳児ボツリヌス症」を引き起こす可能性がある。ボツリヌス菌芽胞が含まれていることがあるので、特に重症化する感染症です。1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを与えてはいけない。
先日、東京都で、離乳食としてハチミツを与えられた生後6か月の男の子が「乳児ボツリヌス症」で死亡した。
「ぎんなん」にも「4'-MPN」というアンチビタミンB6毒が含まれている。多量に摂取すると呼吸困難やけいれん、嘔吐を起こす。大人だと、40個以上食べると症状が出てくる。ただ、子供や年寄りの場合、7個でも危ない。
「チョコレート」や「ココア」には、テオブロミンというアルカロイドが含まれている。ホスホジエステラーゼ阻害薬として作用するので、症状としては、心拍数の増加、血管拡張、気管支拡張、および利尿作用がある。人が食べても問題にはならないが、犬にあげるとチョコレート中毒を起こし、死ぬこともある。
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