先日からの「食べ物の毒」の続きです。飼っている方はご存知かもしれませんが、人が食べることができても、イヌ・ネコにやってはいけない食べ物がいくつかあります。
キシリトール:インスリン多量分泌を引き起こし、血糖値が急激に低下するため、低血糖、肝障害を起こす。キシリトール入りのガムやタブレットには1個で1.5g程度含まれているので、体重2-3kgのチワワだと十分致死量になる。
タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなどネギ科の植物:イヌ・ネコが食べると、血中のヘモグロビンを酸化し、溶血性貧血を引き起こしたり、血尿をおこす。急性時には死に至る。スープ、カレーやハンバーグなどを与えれば美味しく食べるが、与えてはいけない。
チョコレート・ココア・コーヒー・お茶の葉などカフェインを含む食べ物には、テオグロシン、テオブロミンが下痢・嘔吐・多尿・痙攣・てんかん症状を引き起こし、死ぬこともある。コーラもダメ。
生の魚介類の内臓・エビ。イカ・タコには、ビタミンB1を破壊する酵素が含まれているため、ビタミンB1欠乏症になり下痢や嘔吐の症状が出る。火を通せば酵素は 失活するので大丈夫。
生卵の卵白もあげてはダメ。アビジンという物質によってビオチン欠乏症になり、皮膚炎・脱毛といった症状が出る。火を通せば失活するので大丈夫。
牛乳:牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をほとんど持っていない。人間でも酵素の少ない人はお腹を壊す。ヨーグルトも同じ。
ぶどう・レーズン:嘔吐や腎不全を起こす恐れがあるという。
塩分・糖分の多い食べ物:イヌ・ネコは汗をかく量が少ないので、体内の塩分の調整がうまくできない。人用のジャーキーやラーメンの残りのようなものをあげると、美味しそうに食べるが、やってはいけない。ケーキなども喜ぶが、糖尿病や肥満の原因になる。
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