先日のコストコのニューアイテムで,「コメルシーのマドレーヌ」というのがありました。コメルシーはマドレーヌの発祥地。
コメルシーは,フランスのパリから東300キロくらいの町。
1755年、コメルシーの領主が晩餐会を開いたとき、雇っていたパティシエと仲間が喧嘩をしてしまう。
しかたなく,調理場で働いていたマドレーヌ・ポルミエという女性が,ありあわせの材料と貝殻型を使ってしっとり、黄金色のお菓子を作った。これが大人気になる。
ところで,「マドレーヌ効果」というのをご存知でしょうか?
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」という小説の冒頭で,お菓子のマドレーヌの匂いや味覚から幼少期の記憶が蘇ってくるところから物語が始まります。
「マドレーヌ効果」もしくは「プルースト効果」は,匂いや味覚から過去の記憶が蘇ることを言います。
例えば,ある香水の匂いで,もう亡くなった母に連れられて百貨店の婦人服売り場に行った時の記憶が鮮明に蘇ったことがありました。
匂いで,過去の記憶が呼び覚まされたりすることは案外あるものです。