2019年1月31日木曜日
あおり運転 件数増えているか?
先日,「あおり運転」でバイクに乗った大学生を死亡させたことで,殺人罪が適用されました。衝突後に被告が発した「はい、終わり」というドライブレコーダーの映像の声がこの判決の決め手となりました。
TVを見ていると,「あおり運転」は増えているような印象。
しかし,警察庁のデータをみると、「あおり運転」などの車間距離不保持違反での検挙数は増えていない。
その8割が高速道路上での検挙によるもので,あおり運転のほか、他の車に割り込まれないようにと、車間距離を狭めていたケースも多い。
2017年6月にあった東名高速夫婦死亡事故が,記憶に残る事故。
神奈川県の東名高速道路下り線で、追い越し車線に乗用車が2台続いて停車していた所に,後部からトラックが追突して夫婦2人が死亡した。
被害者夫婦の乗用車に「あおり運転」をした挙句,車の前に出て追い越し車線上に停車させ,後ろから来たトラックに追突させて死傷事故を起こした。被害者の車には夫婦の2人の子供も乗っていて生き残ったが負傷している。
この事故を受け,ドライブレコーダーが売れるきっかけになった。現在では,4台に1台が搭載しているとのこと。
ドラレコが普及したことで,「あおり運転」への抑止効果になっているのかもしれない。一方で,悪質な「あおり運転」をドラレコに撮られて,警察に検挙される数も増えている。
結果として,数字上は「あおり運転」の検挙は増えていないですが,検挙数では数えられていない実数は減っているのではないでしょうか。