2019年4月4日木曜日

案外知らないそして複雑な台湾の歴史



台湾にはもう5回くらい行っていますが,台湾の歴史はあまり知りませんでした。

台湾が発見されたのは,大航海時代。この時代,スペインがアメリカ大陸を発見した時期に,ポルトガルが台湾を発見する。「美しい島」という意味で「フォルモサ」と名付けられる。

台湾の植民地化は,ポルトガルは興味がなかったらしくオランダが進めた。1,626年に,オランダの東インド会社が台湾の西にある澎湖諸島に要塞を築いた後,台湾本島を植民地化する。中心は,現在の台南の安平のゼーランディア城だった。

それまでは,台湾には台湾原住民がいて,中国人(漢民族)は入っていなかった。その後,中国の明王朝の軍人鄭 成功が台湾にいるオランダを追い出すことに成功し,漢民族による統治が始まる。オランダは,37年間統治後に撤退することになる。

その後,台湾は清王朝によって支配されることになる。19世紀に入ると台北付近が本格的に開発されるまでになった。

漢民族と原住民との混血が急速に進み、現在の「台湾人」に変わっていく。1896年,日本が日清戦争で勝利し,清国から割譲された台湾を統治することになる。日本は,鉄道網の整備や農業の開拓を行っていった。


1945年,第2次世界大戦で日本が連合国に敗戦すると,共産党との内戦に敗れた蒋介石率いる中国国民党が台湾に入ってきて,現在の中華民国として統治することになる。

米国の中国との切り離しの狙いもあり,経済援助を受けて台湾経済は高度成長期に突入することになる。

こうやってみると,台湾という国は,周りの国に翻弄されながら,人種も変化しながらの歴史の中にあって,今だに中国に「一つの中国」と言われて常に脅威を受けて緊張感のある状態が続いている。



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