先日、TVのCMで見た「物忘れ改善薬」の話を書きましたが、もう少し調べてみました。
実は、「物忘れ改善薬」を最近発売しているのは、3社もあった。いずれもベタな名前がつけられている。
●クラシエ薬品:「アレデル顆粒」
思い出せなかった「アレが出てくる」という意味で商品名
●小林製薬:「ワスノン」
「忘れることがノン」でしょうか?
●ロート製薬:「キオグッド顆粒」
「記憶がグッド」でしょうか?
各社の薬の主成分は、生薬の「オンジエキス」。オンジとは、植物のイトヒメハギの根の部分を使った生薬で、東洋医学で「健忘」に効く薬として使われてきた。ただ、その有効成分の科学的根拠や効能の原理は詳細に分かっていないようだ。
物忘れには、老化に伴うものと認知症に伴うものがある。老化に伴う物忘れに対しては、オンジは有効かもしれないが、病気の認知症には効果はない。
最近物忘れしやすくなったというのは、認知症の前兆かもしれないので、病院にまず行った方がよい。
厚労省もメーカーに対し「適切な医療を受ける機会が失われないよう」と、注意喚起を始めた。