先日、山口県立美術館に行ってきましたが、その美術館が雪舟の水墨画が新たに見つかったと発表した。
雪舟は、室町時代の禅僧で水墨画で有名で、備中国赤浜(現在の岡山県総社市)に生まれている。
周防国(山口県)の大内氏の庇護を受け、雲谷庵を構え創作に勤しんだ。遣明船で明へ渡航もしている。日本の絵画史でも別格のレベルで、TVの「開運!なんでも鑑定団」ではなんども、雪舟の掛け軸が登場しているが、全て贋作。
雪舟の幼い日の有名な逸話は、お寺で修行するはずの雪舟は、絵ばかり描いていてお経を読もうとしないので、寺の僧が雪舟を仏堂の柱にしばりつけた。
しかし床に落ちた涙を足の親指につけ、床に鼠を描いたところその見事さに僧は感心し、雪舟が絵を描くことを許したというもの。
今回、山口県立美術館が発表した雪舟の水墨画は、昭和8年九州電気軌道(西日本鉄道の前身)が売却のため競売に出されていたが、その後行方が分からなくなっていた「幻の作品」。
最近になり、東京の企画会社から同館に問い合わせがあって鑑識することになった。84年ぶりに世に出たことになる。価値を値段にすると億は下らないのでしょう。
作品は山口県立美術館に寄託され、来月31日から公開される (詳細はココ)。
見つかった作品
雪舟の自画像