2018年8月13日月曜日
「とりもち」はもともと鳥を獲るため?
今年のセミは朝と夕方しか鳴きませんね。暑すぎて、昼間は鳴けないみたいです。
やっと暑さがちょっと収まってきて、突然コオロギなどの虫の声が夜には聞こえ始めましたので、セミの季節はもうすぐ終わりです。
子供の頃、近所の子どもと一緒によくセミ取りに出かけました。
その時使ったのが「とりもち」。薄っぺらい缶に溶けたキャラメルのような「とりもち」が入っていて、それを竹の棒の細い先につける。
それを、セミにそっと近づけ、うまくセミにつけるとセミは離れなくなってうまく獲れる。この方法で獲ると、「とりもち」がベタベタするのが難点。
この「とりもち」、なぜ「とり」なのかと思って調べてみると、漢字で「鳥黐」と書き、「黐」は、モチノキなどの樹皮を砕いて作った粘りのあるものをさす。
もともと鳥を、上に書いたセミと同じ方法で、「もち竿」にくっつけて捕まえるのに使っていたそうだ。ただ、セミと同じでこの方法で捕まえると、羽が抜けたりして飛べなくなる。
そのため鳥獣保護法で、野生の鳥を獲るのが禁止されたため、「とりもち」は「かすみ網」などと一緒に「禁止猟具」に指定され、売れなくなっていったそうだ。
調べてみると、今も「とりもち」は売っていた(↓)。これを使ってセミを獲ることはもうないが、ゴキブリホイホイを自作するのに使えるかも。
「とりもち」について、ココに詳細があって、参考にさせていただきました。