2015年7月9日木曜日

胆石は10人に1人 予防と対策は

もうだいぶ前になるが、胆石が見つかった。他の理由で胃のレントゲン写真をとっていて見つかった。

胆石というのは、胆のうの中に胆汁の成分が固まったもの。肝臓で作られた消化液である胆汁は、一度胆のうで蓄えられ十二指腸から出る。胆のうは胆汁をためておく袋。

胆石を持つ人の割合は10%前後というから、10人にひとりの割合。石が大きくなって詰まったり、細菌が感染すると、みぞおちから右側の上腹部に激しい腹痛発作が起きる胆石症となるが、こうなる人は多くはなく、一生大丈夫の人も多い。

胆石は、成分によってコレステロール結石、ビリルビンカルシウム結石、黒色石の3種類に分類される。コレステロール結石は、脂肪が多く、カロリーの高い食事で出来やすい。40から50代の肥満の女性がなるのはコレ。

ビリルビンというのは、赤血球中のヘモグロビンの成れの果てで、胆汁の黄色い色はこのビリルビンのせい。胆汁が十二指腸に流れるのが滞ると、カルシウムと結合して石になりやすい。ところで、大便の色はこのビリルビンの色で、元をたどれば赤血球のヘモグロビン由来。

(血液をめぐって酸素を供給する赤血球だが、その寿命は120日。毎日18gの赤血球が古くなり肝臓などで壊されて便として排出される)

胆石症になりやすいのは女性。男性の倍。「40代以降の中高年」「肥満の人」「女性」「多産婦」が特徴。最近は若い女性でも増えている。

典型的な症状は「身をよじるほど痛い」といわれる胆石発作。食後、とくに脂っこいものを食べた後に、みぞおちや右上腹部に激しい痛みを生じるが、数時間すると軽くなり消えることが多い。

胆石の予防としては、高脂肪、高カロリーの食事を控える。肥満ぎみの人はその解消だ。バランスのよい食事も心がけたい。

規則正しい食事習慣も重要だ。胆のうは、食事のたびに収縮をくり返す。睡眠中は収縮しない上、朝食を抜くと胆汁の流れが滞る原因になる。また、就寝前に遅い食事をとることも機能低下につながりかねない。



胆のう


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