2015年8月11日火曜日

知らなかった「図星」の深イ意味

人の考えを当てたとき、「図星だな」や「図星を突く」とか使う「図星」だが、これは、弓道のまとの中央の黒い所のことだった。知らなかった。射的は白い的(まと)の中央が黒くなっている(↓)。

「まとを射た表現」などというのも、射的のまとを使った表現。「的確」などもそこから来るのかしら。

「図星」には、弱み、急所という意味もある。一説には鍼灸用語で、体のツボに墨でつけた点のことで、そこから急所をさす意味が生じたともいわれている。

「図星を突く」と同じような言葉に、「正鵠を射る」というのがある。核心をつくとか、物事の急所を正確に押さえるという意味。

「鵠(こく)」は的の中心を意味する。「正鵠」という言葉は古代中国で生まれ、的の中心の黒いところ、すなわち「図星」の意味。「図星」と同じで、物事への核心の意に転じた。

ちなみに、「正鵠を射る」「正鵠を得る」は現在どちらもOK。「まとを射る」「まとを得る」もOK。ところで、「目星をつける」、警察用語の「ホシ」も、「図星」と関係しそう。今度調べてみる。


図星1




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