2015年8月12日水曜日

ロッテのお家騒動 韓国と日本で

韓国ロッテと日本ロッテの間で、お家騒動が起こっている。ところで、ロッテといえば、野球チームを持つ日本の会社と思っていた。韓国にもロッテはあるのは知っていたが、日本のロッテとの関係はよく知らなかった。

ロッテは、創業者の重光武雄氏が戦後昭和23年にチューインガムの製造・販売を手がける会社として設立した。「グリーンガム」や「クールミントガム」がヒットした。他にも、「雪見だいふく」や「コアラのマーチ」、「ビックリマンチョコ」など次々にヒット商品を生み出す。

お菓子メーカーの枠を越えて、昭和47年には、ファストフードの「ロッテリア」を設立。さらに、「クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン」も。さらに「ロッテホールディングス」になりゴルフ場やホテルの経営など経営の多角化を進めてきた。

重光武雄氏は、在日韓国人で韓国生まれ。韓国名はシン・キョクホ。昭和40年代には、韓国でも事業を展開し、ホテルを始め、テーマパークやデパート、それに建設などにも事業領域を広げた。現在、韓国ロッテは韓国5位の大手財閥に数えられる企業グループ。

経営権をめぐる争いは昨年末ごろに始まった。日本事業を任されている長男の重光宏之氏が突然解任された。その後、韓国事業を任されていた次男の重光昭夫氏が、ロッテ・ホールディングスの共同最高経営責任者(CEO)のポストに就いた。

しかし、7月に武雄氏と宏之氏は、ロッテ・ホールディングスの東京本社に押しかけ、昭夫氏と5人の取締役を解任した。昭夫氏も対抗して、取締役会を開いて、武雄会長の代表権を外し、取締役名誉会長とする人事を決めた。兄弟間の争いは続いている状況だ。



ロッテリア1



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