しかし、今でも病院が薬を処方する場合もある。実は、病院で薬を出してもらう方が安くなる。薬局では、多数の薬を管理しているという理由などで、その分高くつく。
薬局でジェネリックでもよいですかと聞かれることがある。ジェネリックそのものは新薬より安くなるのだが、薬局では、ジェネリックを促進していると点数を高くできる。
薬剤師のお客に対する行為も、医者と同じで、調剤報酬点数表に従って加算されて支払い額が増えていく。
たとえば、薬の説明を聞くだけで「薬学管理料」が加算される。糖尿病で毎回同じ薬をもらう場合、同じ説明を聞かされても、無駄なお金を取られることになる。説明はいらないと断れば、支払う必要はない。(41点)
「お薬手帳を持っていますか」と聞かれるが、持っていないというと、「作りましょうか?」と言われて、新しく手帳を作ってもらって記入してもらうと、「薬剤服用歴管理指導料」が加算されてしまう。いらないと言えば、支払う必要がない(15点)
一方、お薬手帳を持参した場合、薬剤服用歴管理指導料が70円安くなる。
点数は、1円計算だが、1割負担だと9倍が税金で支払われることになる。日本は薬をムダに多く使っている国で、服用しなかった「残薬」だけで、年400億円を超えるといわれている。皆で節約を心がけましょう。