2015年8月10日月曜日

魚も鳥も自分を格付けできる! なるほど最新研究から

飼い犬は、飼い主の家族のなかで自分の格付けを最後から2番めに置くという。例えば、夫婦、長女、次男がいる家庭で犬を飼っていると、犬は長女と次男の間に自分を格付けするという。パックリーダー論と言われ、犬のしつけに応用されたりするが、この考え方は最近疑問視されてきている。

ところが、魚とニワトリについて、そのグループ内で自分を格付けすることが、別々の研究チームによって最近報告された。

ニワトリのオスが、朝「コケコッコー」と鳴く順番は、グループ内で序列が高い順になっているという。

ニワトリのオス同士は戦って強い順に序列を決めていて、最上位のオスは優先的に餌を食べたり、交尾をしたりできる。朝、その1位のオスが鳴いてからしか、2位のオスは鳴かないのだ。

魚も同じような格付けができる。研究チームは、アフリカ産の淡水魚「ジュリドクロミス」のオスを実験に使用した。この魚は、個体識別能力があり、戦って負けた相手から逃げるなど「劣位行動」を取ることで知られている。

実験では同じ大きさの3匹のうち、まず2匹の魚を水槽に入れて戦わせ、勝った魚をB、負けた魚をCとした。その後、Bがもう1匹のAと戦って負けるところを水槽越しにCに見せた。

次に、CとAを対面させると、Cは戦っていないにもかかわらず。Aから逃げる行動を取ったという。CはBに勝てなかったので、Bに勝ったAには勝てないと判断したと考えられ、自分を格付けしたわけだ。

これをみると、犬も自分を格付けできてもおかしくない。


ニワトリ2


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