有色人種に比べ、白色人種がもっとも皮膚がんリスクが統計的に高い。紫外線に当たることで、細胞のガン化が引き起こされるが、有色人種の場合、皮膚細胞にあるメラニン色素が紫外線を吸収して防いでくれる。
ところが、白人には、メラニン色素が少ないため皮膚がんリスクが高くなる。メラニン色素が少ないと髪の毛も赤毛や金髪になる。
有色人種でも、子どもの頃からよく日光に当たっていた人や、長い期間紫外線を浴びてきた高齢層の人ほど、皮膚がんのリスクが高くなる。
最近のネイチャー・コミュニケーションズに載った研究結果で、色白、そばかす、赤毛になる遺伝子を持つ人ほど皮膚がんリスクが高くなった。そばかすや赤毛もメラニン色素が関係する。
その遺伝子を持つ人は、日光に21年間さらされたのと同じくらい皮膚がんのリスクが高まるという。色白・そばかすの人は遺伝的にも紫外線に弱いということだ。