2016年12月3日土曜日

メチル水銀 がアブナい:マグロ過食に注意

水銀は体にはかなり危険な毒。水俣病は、工場の高濃度のメチル水銀が海水に排出され、魚介類にとりこまれて、近隣の人たちがそれを食べてなった公害病。

水銀にしても、メチル水銀のような有機水銀にしても、体内に入ると特に神経系に影響を与える。特に神経系が発達途中の胎児・乳児が一番影響を受けやすく、奇形、神経異常になる。

最近問題になっているのが、マグロやカジキ。食物連鎖の頂点にいるので、メチル水銀を取り込んだ微生物や藻類が、より大きなエビなどに食べられ、次に小さな魚に食べられ、最終的にマグロやカジキに食べられどんどん濃縮していく。

食用に問題ないというレベルでも、たくさん食べると問題になってくることが、最近の研究で明らかになってきている。

マグロなどの魚をよく食べている母子約800組を調査した結果、毛髪に含まれるメチル水銀は10ppmを越えていた。水俣病になるのは、50ppm以上と言われている。

メチル水銀が多く検出された母親の子供を調べると、運動機能の発達の指標の点数が約5%低かった。また、知能指数検査では男児のみだが約10%低かった。男児の方が影響を受けやすいことが知られている。

厚生労働省はこの調査結果に基づき、クロマグロなどの摂取は週80グラム未満とするなどの目安を示した。20グラムが1切れなので、4切れまでということです。

ところで、蛍光灯管にも内部に水銀は使われている。割ると、水銀がガスとして出てくるので危険。部屋内で割ってしまったら、まず換気しましょう。

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