2016年12月20日火曜日

無毒化フグのキモは食べて大丈夫か?

フグ(山口ではフク)は、大好物の1つ。しかし、キモは毒が入っているので食べたことはない。

この10年で、報告だけで356人がフグ毒による食中毒に罹っていて、10人が亡くなっている。

このフグ毒であるテトロドトキシンは、フグが自分で作っているのではないことが分かっている。テトロドトキシンを持っている細菌などの微生物が食物連鎖でフグに濃縮されたもの。

フグをこのような細菌が入らないように陸で養殖すれば、無毒化したフグが作れる。

このほど、佐賀県が観光資源として、無毒化フグのキモの食用を限定的に認めるよう厚労省に申請した。実は、2005年にもフグ肝を食用として提供出来るよう特区を提案したが、100%の安全性が保証ができないと判断され却下されている。

再度の挑戦だったが、食品安全委員会は「細菌からフグに毒が移る仕組みが解明されていない」という理由で再度却下した。

無毒化されたフグとそうでないフグは、見かけでは区別できないので、かなりの検査体制が要求される。1匹ごとに毒検査することができれば、間違いないのでよいかもしれないが、それには検査のコストが問題になりそう。

山口では自分でフグをさばいて食べる人が多く、肝も卵巣も海水で1日さらすと大丈夫ということだが、フグは関西では「鉄砲」というくらいで当たってしまうと思うと、超美味ということらしいが、やっぱりコワイ。


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