2016年12月18日日曜日

チキン南蛮の「南蛮」の意味は?

昨日の続き:鴨南蛮の「南蛮」がネギだとわかったところで、チキン南蛮が気になった。チキン南蛮にはネギがまったくないからだ。

「南蛮」というのは、中国の南や東南アジアの辺のこと。時代劇でよく出てくる「南蛮渡来の◯◯」といえば、舶来とか、異国風の珍しい品物のことを指す。

当時だと、オランダやポルトガルが船で運んできた珍しいものは、なんでも「南蛮渡来」になった。

料理も、同じ。今ならフランス料理、イタリア料理だろうが、外国の珍しい料理は「南蛮料理」と呼んでいた。

ところで、アジの南蛮漬けとかの「南蛮漬け」という「南蛮」という名前がついた料理がある。アジやワカサギに片栗粉を少しつけて油で揚げ、刻んだ玉ネギやニンジンなど入った甘酢をかけた料理。

チキン南蛮に話を戻すと、ご存知のとおり宮崎県発祥で、鶏肉のから揚げを甘酢に絡めて、タルタルソースをかけた揚げ物料理。

実は、鶏肉の南蛮漬けというのもあるので、チキン南蛮とどちらが先に発明されたのか分からないが、どちらも「ネギ」は必須でないので、「南蛮」は「ネギ」という意味ではなく、「南蛮料理」の「南蛮」に由来しているようです。

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