先日、イヌサフランを山菜のギョウジャニンニクと間違えて食べた人が、食中毒で亡くなったというニュースがあった。
北海道の人で、自宅敷地に生えていたギョウジャニンニクを採取した時に、イヌサフランも一緒に採り、ジンギスカンに入れて食べて中毒になった。
これまでにも、イヌサフランによる中毒や死亡例が時々起きている。
イヌサフランは、コルヒチンという細胞内の微小管を破壊する猛毒が含まれている。下痢や嘔吐のほか、肝障害や呼吸不全を起こす。
イヌサフランの葉はギョウジャニンニクによく似ている(↓)。区別するには、葉を少しとって、指で揉んで潰すとニンニク臭がするのが、ギョウジャニンニク。
イヌサフランのりん茎はジャガイモやタマネギと間違えられたこともある(↓)。
また、名前のように、サフランとも似ているので、パエーリアに使うサフランと思って雄しべを間違って使う事故も起こっているそうだ。
イヌサフランの花
サフランの花
イヌサフランの鱗茎
ギョウジャニンニクとの比較